ゾワリと肌が粟立った

直感が何かを知らせている

何かが起こる

そう予感した

「何も起こってくれるな」

その願いは叶わぬと知っていながらも願う

平和な日常を

何かに脅かされることのない毎日を

せめてあの子が無事に生を終えるまで

彼は荷物を持って立ち上がり

黒い着物を着込み仕事場へと向かう  人々が集まる町へと足を踏み出した

――――――
一護中心選択式小説零
幾筋もの道が重なり今に至る、あなたはどの道を選びますか?

h20/2/18